算数の速さ、割合に関する問題
この問題を解くことで、速さの計算について、公式に当てはめられない場合の計算方法が分かります。算数の問題でよくある、ずっと同じ速度で、道路を走り続けられる場面はありませんよね。信号で止まる時間などを考慮して、計算します。一緒に頑張りましょう!
回答のポイント
正確な割合を出すのではなく、大まかな数字を求めてみましょう。
限られた情報を使って、答えを考えることで、インターネットで答えを調べなくても、自分の頭でおおよその値を考える力が身に付きます。
この問題の正解は、一つではありません。あなたが考えた回答をぜひコメント欄に投稿をお願いします!
大まかな数字で考える: 正確な数字ではなく、概算で考える
論理的な思考: 計算過程を説明できることが大切
仮定: 不確かな部分は仮定を立てて計算を進める
※ここまでのヒントで、回答できる人は、下の解説を見ずにチャレンジしてみましょう!
必要な情報
①目的地の距離
②普通に道路を走っているときのスピード
③信号で止まっている時間
④信号で止まりそうなときのスピード
⑤50kmの距離を走っている間の②~④の割合
情報の集め方
簡単
①目的地の距離
→50kmなど、きりのよい数字の距離とする
②普通に道路を走っているスピード
→平均時速40kmで、50kmずっと走り続けたとする
難しい
①目的地の距離
→50kmとする
②普通に道路を走っているときのスピード
→時速60kmとする
③信号で止まっている時間
④信号で止まりそうなときのスピード
⑤50kmの距離を走っている間の②~④の割合
→以下の図を参照
※ここまでのヒントで、回答できる人は、下の解説を見ずにチャレンジしてみましょう!
回答例
①目的地の距離
→50kmとする
②普通に道路を走っているときのスピード
→時速60kmとする
③信号で止まっている時間
50km先の目的地に着くまで、1kmごとに信号があるとする
その信号が赤信号か青信号かの確率は50%とする
50km ÷ 1km = 50個(目的地に着くまでの信号の数)
50個 × 50% ÷100 = 25個(そのうち赤信号になっている数)
50個 × 1/2 = 25個
赤信号は、1分ごとに切り替わる
赤信号になったばかりのタイミングと、
もうすぐ青信号になるタイミングの
どちらで止まるか分からないため
赤信号で止まっている時間を
1分 ÷ 2 = 30秒 (赤信号で止まっている時間の平均)
とする
25個(赤信号の数) × 30秒 (平均の赤信号の時間)
= 750秒 = 12.5分 (目的地に着くまでの、赤信号で止まっている時間)
④信号で止まりそうなときのスピード
赤信号になるときは、
前に車がいたり、
止まるために、スピードを落としたりするため
赤信号の手前500mは、時速20kmで走行すると
25個(赤信号の数) × 500m(減速している距離)
= 12500m = 12.5km(時速20kmで走行している時間)
50km(目的地までの距離) – 12.5km(時速20kmで走行している距離)
= 37.5km (時速60kmで走行している距離)
⑤50kmの距離を走る時間を、②~④を使って計算する
A)37.5km(普通の速度で走っている距離) ÷ 時速60km = 0.625時間 = 37.5分
B)12.5km(遅い速度で走っている時間) ÷ 時速20km = 0.625時間 = 37.5分
C) 赤信号で止まっている時間 = 12.5分
A~Cを合計すると
37.5分 + 37.5分 +12.5分 = 87.5分
今回の仮定によると、50km先の目的地に着くのは、87.5分後
ちなみに、これを平均時速にすると
50km ÷ 87.5分 =分速0.5714km
分速0.5714km × 60分 = 時速34.28km
グラフ作成
発展
①あなたが実際に移動したときの距離と時間を測定して、計算で移動時間を求めることができるかやってみる
②計算した結果が、思ったより、長かった(短かった)場合、計算のどこに問題があったかを考える
③車が曲がるとき、車が発進するとき、の速さを考慮して、計算し直してみる
④歩いて学校に行くときの、歩いている時間、止まっている時間から、学校に着く時間を計算して求めてみる
まとめ
今回のテーマはいかがだったでしょうか?
あなたが実際に解いてみた
・考え方 ・計算過程 ・答え
をコメント欄に残してみてください!
大切なのは、正確な答えを出すことではなく、答えにたどり着くまでの考え方です!
今後も自主勉強のネタを発信していきます。よろしくお願いします!
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