現代社会では複雑な問題に直面する機会が多くなっています。その複雑な問題に対して効率よく解決するために論理的思考力が欠かせません。そして、そのトレーニングに最適な方法がフェルミ推定です。この記事では、フェルミ推定とは何か、そして、論理的思考力とフェルミ推定の関係について、その実践方法と活用例について紹介します。
フェルミ推定とは?
フェルミ推定とは、限られた情報をもとに、「大まかな答えを導き出す考え方」です。例えば、「日本にある一軒家の数は?」という問いに以下のプロセスで答えを推測します。
1,日本の総世帯数を日本の人口と1世帯当たりの人数から推測
2,一軒家の割合を都市部と田舎に分けて考え推測する
3,日本にある一軒家の数を算出する
これにより、ざっくりとした数字を得ることができます。このプロセスをより詳細にすることによってさらに正確な数字を得ることもできます。しかし、あくまでも自分で推測した数字なので自分で推測した数字が大幅に異なっていると正確ではない数を算出してしまう可能性があるので気を付けなければいけません。
論知的思考力とフェルミ推定の関係
フェルミ推定は、自分で仮説を立てて検証することである。そのプロセスを考える際、以下の三つの論理的思考が求められます。
1,問題を分析して整理する力
2,必要な情報を見極め、仮説を設定する力
3,結論を導くまでの筋道を立てる力
これらの三つの力は、仕事だけではなく、日常生活で役に立つスキルです。
フェルミ推定の活用例
1,ビジネスでの問題解決
「新商品が一年間でどのくらい売れるか」を考える際、過去のデータや市場規模を基に見積もりを行い、何個売れるかを推測できます。
2,日常生活
「一週間ののお金の出費」を考える際、今までの自分の買い物や食事の記録を基に計算してお金のを効率よく管理できます。
論理的思考を鍛えるための2つの方法
①抽象的な言葉を具体的にする
まず、日常の中で会話をする際、抽象的な表現を具体的にすることで論理的思考になっていきます。例えば、「宿題を終わらせます」という抽象的な表現を「明日の夜7時までに数学の宿題となっているP121~P124ページを終わらせます」という具体的な表現に意識して変えるように気を付けてみましょう。多くの人が明日までにやりたいことがあったとして結局目標が達成できずに終わってしまうという経験をしたことがあると思います。この具体的に考える考え方によって1日の計画だけでなく1か月先、1年先の計画を立てることも可能になります。
②問いを理解する
問われている問題に対しての本質を見抜くことが重要です。あたりまえだと思った人は多くいると思うが実はほとんどの人が本質を見抜くことができていないです。例えば、皆さんの企業が新商品の売り上げに伸び悩んでいるとします。よくあるのは、どの広告戦略を採用すればよいかと考え、頭の中で問いを変換してしまっていることです。ここでの本質的な問いは顧客が本当に求めている商品なのかどうかであります。顧客がほかの価格や利便性の要素を重視している場合、広告よりも先に商品を見直す必要があります。本質を見抜くためには問いの背景を確認する必要があります。その問いを聞かれている意図を意識して考えることで問いの本質がそれること日々を防ぐことができます。日々の生活で「なぜ」を常に考えることで論理的思考に近づいていくでしょう。
まとめ:
論理的思考力を鍛えるためには、日々の生活の中で意識してトレーニングをすることが大切です。フェルミ推定は、トレーニングの最適な方法の第一歩です。一見難しそうに見えますが、慣れると楽に泣ていきます。今日から一日1題でいいので「一週間の家のティッシュの消費量は?」といった身近な問題から始めてみてはいかかでしょうか?
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