親が知るべき!小中学生に論理的思考力を学ばせる理由と方法

論理的思考力とは、簡単に言うと、「複雑な物事を整理して、自分の頭で筋道を立てて考える力」のことです。仕事をしていると、誰かに自分の考えを説明したり、相手に説得する場面が多くあります。その際、論理的思考力があれば、相手に納得してしてもらいやすく、スムーズに仕事を進めることができるでしょう。また、最近では大学受験でも論理的思考力を問う問題が増えており、この能力がますます重要視されています。このように論理的思考力は現代社会で大きな注目を浴びていますが、実は大人になってから急に身につくものではありません。論理的思考は、子供の頃から少しずつ学のでいくことが将来の成功や社会での活躍するために必要不可欠です。

この記事では論理的思考力を子供が学ぶ理由と、そのトレーニング方法についてわかりやすく解説していきます。

             

              論理的思考を子供が学ぶ理由

問題解決能力が身につく

 最近では小学生からプログラミングの授業があるように、子供たちもインターネットを利用する機会が増えてきています。インターネットやSNSには膨大な情報があふれており、すべての情報が正しいわけではありません。子供の頃から論理的思考力を身につけることで、正しい情報を見極め、取捨選択できるようになります。これは、今後の社会でますます重要な能力となるでしょう。

コミュニケーション能力の向上

 現代の情報社会では、子供のコミュニケーション能力の低下が問題視されています。対面で会話する機会が減少しており、その結果、考えをまとめて上手に伝える力が弱まっていることが見受けられます。例えば、子供に質問しても「なんとなく」「特に理由はない」と感情的に答えることが多く、自分の考えを伝えることが難しいことがあります。こうした習慣がつくと、大人になったときに自分の意見を相手に伝えることができない恐れがあります。逆に、子供の頃から物事を分析したり深く考える習慣が身についていると、自分の意見を論理的に整理して説明することができ、周囲考えも理解しやすくなります。

学校の成績向上に直結する

 国語の問題では、文章の本質を見抜いたり、作者の意図を汲み取る力が求められます。このため、論理的思考力が重要だと理解できるでしょう。しかし、論理的思考力を鍛えることは国語だけにとどまりません。他の教科でも成績向上につながります。例えば、算数の問題では、図形の問題や、長文の問題があります。図形の問題では、補助線を引いたり、見えない要素を仮定しながら、どの順序で解かなければいけないかを考えなければなりません。長文の問題では、文章の本質を素早く見抜く必要があります。論理的思考力を身につけることで、物事を整理して効率よく解くことができるようになり、正確に問題をこなせるようになるのです。

          

          小中学生から論理的思考力を鍛える方法

論理的思考力を鍛えるには一見難しそに感じるかもしれませんが、日常的な簡単なトレーニングを習慣化することで、だんだんと習得していきます少しづつ身についていきます。以下の方法を実践することで、論理的思考力を高めることができます。

その日に起こった出来事を家族と話す

毎日、家族とその日に起きた出来事を話すことは、論理的思考力を鍛えるための有効な方法です。単に出来事を話すのではなく、「なぜそれをしたのか」「なぜそう思ったのか」といった理由を問いかけながら話すことで、思考を整理し、論理的に伝える力が養われます。「なんとなく」と曖昧な表現は避け、具体的な理由を説明する習慣をつけましょう。

頭で物事を考える習慣を持つ

 常に疑問を持ちながら物事を考えることは、論理的思考力を高めるために非常に重要です。疑問を持つことで、目の前の課題や問題を整理しやすくなり、感情ではなく根拠に基づいた判断をする力が養われます。小中学生が自分で疑問を持ち、解決するのは難しいことかもしれませんが、親として日常の中で疑問を投げかけることが大切です。例えば「なぜ電車が遅れているのか?」など、日常的な出来事に対し疑問を持ち、子供に考えさせてみましょう。

フェルミ推定を解く

 フェルミ推定とは限られた情報を基に大まかな数値や結論を出すことです。

          例題:世界で一日に消費されるピザの数

 1,どの条件が必要か考える

   (世界の人口ピザを食べる地域の人口一週間にピザを食べる頻度など)

 2,仮定を立てる

    ①世界人口→80億人  

    ②ピザを食べる習慣がある地域は欧米、アジアの都市部である(約人口の50%)→40億人

    ③1週間にピザを食べる頻度は一週間に1回食べる人が全体の10%と仮定→4億人

    ④よって1週間当たり4億人がピザを食べるので一日当たり  4億÷7=5700万人

このようにフェルミ推定は論理的思考を養い、仮説を自分で立てる力を育むための優れたトレーニング方法です。フェルミ推定を使った問題は身近にたくさんあります。例えば「学校の図書館にある本の合計」など、小学生でも解ける問題が多く、1日1題解くだけでも論理的思考力は鍛えることができます。

                    まとめ

論理的思考力は学校や仕事での成功だけでなく、日常生活全般にも役に立つ力です。子供の時からこの能力を習慣的に鍛えることで、将来の可能性が大きく広がります。親として、子供たちが論理的思考を学べる環境を提供していきましょう。    

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